お葬式に参加するにあたって、宗派を気にする方は多いのではないでしょうか。
中には、浄土宗と浄土真宗の違いがよくわからず、マナーなどについて不安を覚える方もいらっしゃるかと思います。
今回は、浄土宗と浄土真宗の違いについて解説します。
浄土宗と浄土真宗の違い
浄土宗と浄土真宗の主な違いは以下の通りです。
親鸞は法然から教えを受けたため、そこまで大きな違いはありません。
一般的に浄土宗の方が厳しく、浄土真宗の方が自由度が高いといわれています。
浄土宗 | 浄土真宗 | |
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開いた人物 | 法然 | 親鸞 |
教えの内容 | 念仏(南無阿弥陀仏)を唱えれば極楽浄土にいける | 阿弥陀の教えを信じさえすれば極楽浄土にいける 自分の罪を自覚している悪人こそがより阿弥陀に対する信仰心が強いため、救われる |
葬儀において異なること
次に、浄土宗と浄土真宗の二つのお葬式がどのように異なるのかをみていきます。
浄土宗 | 浄土真宗 | |
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特徴 | 浄土宗では、南無阿弥陀仏と呼ばれる仏の名を唱える点が特徴です。 これは、阿弥陀仏への帰依と感謝の気持ちを表すとともに、阿弥陀仏の力によって、仏の救いを受け、死後は浄土に生まれることができるという考えをもっているためです。 したがって、「南無阿弥陀仏」は葬儀に欠かせないものなのです。 「下炬引導」という儀式において、参列者が念仏を唱和します。 |
浄土真宗の葬儀は、故人の供養としては行われない点に特徴があります。 そのため、「般若心経」を読み上げることはしません。 浄土真宗の教えでは、阿弥陀如来の救いを信じれば、極楽浄土に行けるとされています。 したがって、故人の供養をする必要はなく、葬儀は阿弥陀如来に感謝の気持ちを表すための儀式だと捉えられています。 さらに、「冥福を祈る」といった言葉も使いません。 なお、浄土真宗本願寺派では、故人は死後すぐに仏になれると考えられているため、あの世に送る儀式は、行われません。 また、死者に死装束を着せたり、塩で清めたりはしません。 死後はすべての人が仏として再会できるため、「告別式」という言葉も使わないといった特徴もあります。 ただし、宗派によって、儀式や儀礼、供物などに違いがある点に注意が必要です。 |
焼香 | する | 香を額に近づけない |
線香 | 立てる | 立てない |
大きな違いとしては、浄土宗は「南無阿弥陀仏」と唱えること、浄土真宗は「般若心経」を読み上げないことです。
今回は、浄土宗と浄土真宗の違いについて解説しました。
それぞれに特徴があり、葬儀そのものに対する考えも異なっています。
宗派に合った葬式を開けるよう、注意しながら準備することをおすすめします。
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